釣れた?釣った?シンプルだからこそ奥が深い、ハマる。テスター古谷野「タイラバの魅力」
皆さまこんにちは!テスター古谷野です。
さて、老若男女、ビギナーからベテランまで、もっと言うと釣りが初めての人までみんなが楽しめるタイラバ!
今回お伝えするのは、シンプルだからこそ奥が深いタイラバの魅力。最近始められて「ハマっちゃったー!もっともっとタイラバを楽しみたいッ!」というお方でしたら、最後までお楽しみいただける内容かと思いますので、ぜひ最後までお付き合いくださいませ〜!
タイラバは夢のある釣り
タイラバ釣りの動作はご存じの通り、タイラバを底まで落として巻き上げる動作の繰り返しです。道具も動作もシンプルな上にタックルも軽量なので男女問わず小さな子どもさんからお年寄りまで気軽に楽しめます。
とはいえ、初挑戦でいきなり70センチを超える大鯛を釣っちゃったー!!なんて話もよく聞く。…とても夢のある釣りですよね。
虫捕りのお話
…ん?何のこっちゃ?
なんですが、皆さんは子どもの頃に網を持ってトンボや蝶々を追いかけ回した記憶はありますか?田舎育ちの私は毎日のように虫を追いかけてました。泥だらけのまま家に上がり込み母によく叱られたもんです。
空中を素早く四方八方に飛び回る虫を捕まえるのは至難の技でした。でも壁にとまった虫はどうでしょう?そっと近づき網で捕まえるのはいとも簡単な事でした。何も考えていない子どもの私でも、狙いを定めた獲物がどこかにとまるまで待ち構えたのをよく覚えています。
それは考えて意識した事ではなく自然とやっていた事。
それが“狩猟本能”です。どうすれば簡単に捕まえれるのか無意識にやっていたのです。
では海中ではどうでしょう。食物連鎖の中では比較的上位の捕食者であるマダイも「いかに体力を使わずに簡単に餌を沢山獲るか」と、“本能”のまま動いていると思われます。餌を獲ることが上手い個体ほど、早く大きく立派に成長するはずですからね。
では、マダイは海中のどこで餌を捕えているのでしょうか?
海中の「壁」を考えてみる
急に難しい話のようですが、超シンプルな話しですので肩肘張らずに。
「壁」は言い換えると「捕食しやすい場所」です。もっと言えば「魚の捕食場所」です。その場所を意識して釣りを展開すると、もっともっと釣りが楽しくなります。
ここでは、沖合の船釣りを前提に海の中の壁を考えてみます。
壁はシンプルに3つと思えば良し
①:海面
②:海底
③:海流の差によって生まれる流れの壁
まず①の壁は青物のナブラを考えると分かりやすいですね。ベイトである小魚を囲み、海面へ押し上げ、海面へ押しつけて逃げ場を失わせ捕食します。海面でハデに水柱を上げてボコボコなっている光景は我々のテンションをMAXにしてくれます。
マダイのナブラは私は見たことありませんが、例としてあげました。
②の壁も想像しやすいかと思います。ここ岡山県下津井沖のマダイはこのパターンが多いのですが、海底にいるカニ、エビ、虫を意識しているマダイに対してアプローチします。春には海底付近を回遊する“イカナゴ”がベイトのパターンもあります。
タイラバって、着底して巻き始めからアタリがでる事が多いんです。それは、フォール中にタイラバを見つけたマダイが近寄ってきて、着底から跳ね上がった瞬間「動きの変化」で捕食のスイッチが入りアタリが出るためです
そして!STARTが提唱している“ズルラバ”。これも、ズバリこの海底という壁を利用した釣り方。海底を意識して餌を探し回っているマダイに対してアプローチし続ける事ができる超有効な釣り方です。捕食場所である海底をコトコト転がる「音」と「砂煙」。これがマダイには効果抜群、たまらないようです。
そして、③の壁。これはいつでも存在する訳ではなく、海流の変化と共に動いており、探すのが難しい場合もありますが、リールを巻いていると水深によって重かったり軽かったり感じる時があると思います。この変化する場所が③の壁です。
よく、釣り番組でプロの方が「あっ、ここ潮がよく効いてますね〜」なんてコメントしている場面がありますが、まさにこの壁を感じての言葉です。
以前のYouTube取材にて愛媛県宇和海の回がありましたが、あの時はまさにこの③の壁で釣れるパターン。メインベイトは2〜3センチの小さなエビだったのですが、海底にいるエビではなく中層に群れているイメージでした。水色がドクリアな海で、回収に近い早巻きをしないとマダイが反応しなかったのですが、着底から巻いてくると急に巻きの重さが明らかに変わる層がありました。そこに差し掛かった瞬間に巻きスピードに変化をつけて食わすというパターンでした。
「釣れた」から「釣った」に変わる喜び
タイラバってたしかに落として巻くだけの簡単な動作の釣りなんですが、その中にも色々なアプローチがあります。いろいろ意識してみる事で、釣った1枚の価値観がグンと上がります。
なんて、偉そうに書いてみましたが、自然はそんなに甘くないですけどね!笑 簡単にいかないから面白いんですけど(^^)
皆さまの釣りがもっと楽しくなるキッカケになれば幸いです。最後までお付き合い頂きありがとうございました。
爆釣祈願!合掌!
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